【第39回 月例会レポート】「10倍成長の真髄」株式会社Zehitomo チェアマン、ジョーダン・フィッシャー氏 講演レポート

2025年6月の月例会では、株式会社Zehitomoの創業者で現チェアマンのジョーダン・フィッシャー氏をゲストに迎え、スタートアップ成長のリアルと挑戦の軌跡について、成長企業の秘訣について講演が行われました。
■ 起業の原点は「不便さ」への疑問から
ジョーダン氏の起業ストーリーは、「子どもの寝室に防音ガラスを設置したい」というごく個人的なニーズから始まりました。見積もりに400万円を提示された経験をきっかけに、「なぜ、信頼できる地元の事業者と簡単につながれないのか?」という課題意識が芽生え、Zehitomoが生まれました。

■ サービス業が主役の時代へ
日本の生活水準を「世界最高」と語る一方で、生産性の低さやサービス業の非効率性に課題を感じたというジョーダン氏。Zehitomoは、こうしたローカルサービスと顧客を結ぶマッチングプラットフォームとして、「一人の悩みを、多くの人の解決へ」と進化を続けてきました。
■ 成長の裏にある「ハードシングス」
資金調達や事業の転換、経営体制の再構築における幾多の試練も赤裸々に共有されました。具体的な金額や投資家とのやりとりについてはオフレコとしながらも、成長と資金調達に必須な要素として強調したのは「数字に基づいた戦略的集中」と「最短経路での10倍成長」への執念でした。

■ 「売上10倍」の鍵は「やらないことを決める」こと
「10倍成長したら、課題も戦略も全て変わる」と語るジョーダン氏。だからこそ、「いま集中すべきこと」以外にかけるエネルギーは“成長していない時間”だと断言。その言葉に、多くの参加者が深くうなずきTAV(CIBでは物事や経験、人の話から得た経営や人生に活かせる気付きをtakeaway valueと呼びます)を得ました。



■ 石井ファウンダーからの謝辞とフィッシャー氏のコメント
CIBファウンダーの石井丈晴からの謝辞のあと、ジョーダン氏から「10倍成長に必要なのは、圧倒的な選択と集中。上場という目標だけに捉われるのではなく、まずは事業を通して本質的に社会を変える力をつけていこう。今日の学びを、明日の成長角度に変えていきましょう。」とCIBメンバーに熱いメッセージが贈られた。

■ 講演参加者と講師が車座になっての懇親会
月例会のあと、会場となったまいぷれBASEでケータリングを用意しての懇親会。以前は近隣店舗を借りていたが、「移動の時間がもったいない」「熱量そのままで懇親会にて講師を質問攻めにしたい」などの要望を受けて、今期から講演と懇親会を同会場で行うことに。
これにより参加率もあがり、参加者がそのままの熱量をもって講師とビジネス論議を繰り広げられるようになった。


