Home 活動レポート 【第22回CIB月例会のご報告】株式会社ビジョン 代表取締役会長 佐野 健一さん

【第22回CIB月例会のご報告】株式会社ビジョン 代表取締役会長 佐野 健一さん

参加人数 50名


秋の涼しさを感じる中、気候とはうってかわって非常に熱い月例会となりました。
講師は、株式会社ビジョンの代表取締役会長、佐野 健一さん。とても貴重なお話を聞かせて頂きました。


会社員時代の光通信での成功体験から、東京ではなく、あえて静岡の富士山の目の前にオフィスを構え、起業したお話とその意味などをお話してくれました。
起業した当初、メンバーは全員外国人。そのメンバーが困っていることを解決しようと始めた国際電話事業。ニーズを捉え、それを解決し、さらに安くて良いものを作ろうと品質や顧客満足度を高めようとしてきたお話に非常に感銘を受けました。


成長の過程でも、事業転換を図る必要性や危機意識の重要性について、コピー機事業の例をとってお話頂きました。コピー機事業では、対面営業での販売から、従業員の反発を押し切りネット販売への大転換を行ったとのことでした。クーリングオフに関する法改正や相見積もりの浸透という商慣習変化などの外部環境を読み取り、かつ顧客属性の徹底的な分析によるニーズ把握とターゲットへの徹底的な販売攻勢を行なったとのこと。顧客を知ることが非常に重要と、大きな示唆を頂きました。
途中、ITバブルの影響を受け、倒産の危機を経験しつつもさらに事業を拡大、現在、中核事業の一つでもあるグローバルWifi事業に関しては、後発ながらもナンバーワンのシェアを築くなど、その戦略とCRMに対する考え方を熱く語って頂きました。


なぜ、シェアナンバーワンを維持できているのか?それは、クラウド化と徹底的なCRM戦略、さらには、BtoBならではの相手の都合に合わせた請求管理。地球上で電波が一番繋がる状態を作り、それをクラウド化しているので、当社のWifiが地球上のどこでどのように使われているか把握ができる。また、従業員の個別契約や返却も必要ないから使いやすい。相手先企業には、末締め4日で請求書が出せるスピード感。さらには、セキュアな環境で使えるのも評価された。クラウド化しているので、使えない場合はローミング代も含めて全額返金していたからこそ、品質やサービスで顧客企業から高い評価を得て、圧倒的な地位を築くことができたなど、全ての根底には、顧客属性やニーズの分析と、それに対するソリューションを多面的に提供する姿勢と仕組みがあることを教えて頂きました。


印象に残った言葉として、「顧客データが資産」「顧客データをどのように活かすかが重要!」「すべてを楽しむ姿勢」「社会に出てからの学びが重要」など、多くの気づきとエネルギーを頂きました。
佐野さん、貴重なお話を本当にありがとうございました!


次回の月例会は10月23日(月)18:00〜 株式会社ハビリテ 代表取締役 太田恵理子さんにご講演いただく予定です。