Home 活動レポート 【第42回月例会レポート】株式会社Progmat 齊藤達哉氏-資本主義の未来をブロックチェーンで切り拓く

【第42回月例会レポート】株式会社Progmat 齊藤達哉氏-資本主義の未来をブロックチェーンで切り拓く

成長への挑戦と社会変革のヒントを共有

9月22日に開催された千葉イノベーションベース(CIB)の月例会は、会長挨拶と理事の活動報告から始まり、グロースピッチ、特別講演、そして参加者同士の熱気あふれる懇親会へと続きました。今回も「挑戦と成長」をテーマに、地域企業やスタートアップの未来を考える濃密な時間となりました。


グロースピッチ

株式会社ライフワゴン代表取締役:石野田 紋(ブンさん)

ファッションECの支援を軸に、撮影・採寸・原稿作成(通称「ささげ」業務)を展開。AIやデジタル活用で効率化を図り、アパレル企業の人手不足やコスト高騰といった課題を解決することを目指しています。今後は3年で10億円規模の事業拡大を掲げ、リアルとデジタルの融合を進めることで、業界に新たなスタンダードを築こうとしています。

合同会社ゆめ工房 代表社員:中村成樹(しげさん)

PC・スマホの販売・修理やスクール運営を手掛ける中で、新たに「パソコンファクトリー」構想を発表。障害のある方が安心して働けるサテライトオフィスを設け、PC修理・データ入力・機器の安全廃棄などを業務化。障害者雇用を企業と共に支援し、「誰もが誇りを持って働ける社会」の実現を目指しています。法定雇用率の引き上げなど社会ニーズに即した挑戦で、多様な人材活用の新しい形を提案しました。


メイン講演:株式会社Progmat 齊藤達哉氏

今回のメインスピーカーは、ブロックチェーンやフィンテック分野の第一線で活躍する斎藤達也氏。「AI・ブロックチェーン時代の社会革新の起こし方」と題し、既存の金融インフラの限界を指摘しつつ、新しいデータベース(ブロックチェーン)を活用した送金・証券取引の可能性を語りました。

斎藤氏は、**「クリエーションだけではイノベーションにならない。社会に大きな変化を起こす“オペレーション”が伴って初めて革新になる」**と強調。起業家や中小企業は柔軟な挑戦(忍者的な“アジャイル”文化)を持つ一方、大企業は「武士の文化」ともいえる失敗を避ける性質を持つと指摘し、両者の文化をどう橋渡しするかが成功の鍵になると説きました。

さらに、イノベーションの舞台は「軽い業界で素早く挑戦する」か「重い業界を大きく動かす」かの二択であるとし、後者に挑戦している自身の事業経験を共有。銀行間での国際送金を効率化する取り組みや、非上場資産の取引を可能にする新インフラづくりを具体例に、**「どこで戦うか」「どう組むか」が未来を決める」**とのメッセージを参加者に投げかけました。


懇親会

講演後の懇親会では、ピッチ登壇者や講師を囲んで熱い議論が続きました。新しい協業の可能性や、地域発の事業をどうスケールさせるかといったテーマで、多くの意見交換が行われ、参加者同士のつながりを深める場となりました。