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会長・副会長/担当理事/委員会
氏名
梶 真佐巳
企業名/役職
株式会社ラダー 代表取締役
紹介文
船橋を中心に国内大手のコーヒーチェーンのFC事業を営む一方で、コーヒーの品質審査員、専門家としてコンサルティング事業も行っております。コーヒーを通じた人と人との交流が大好きで2015年からは「船橋をコーヒーで豊かな街にする」をスローガンに船橋コーヒータウン化計画として様々なイベントを実施や船橋が誇るコーヒーブランド「Philocoffea」の創業もしました。人呼んで「コーヒーオジサン」。コーヒーを通じて社会の役に立てる人になりたいです。
梶 真佐巳

About

会社情報

社名
株式会社ラダー
創業年月日
1975/8/20
SNS/会社URL
https://www.facebook.com/dcs.funabashi

何をしている会社なのか?

「こころあたたまるコーヒー社会」の実現のためにそのまわりにいる「人」にフォーカスした会社です。その人々のこころをあたためるために3つの事業を柱としております。 ①あたたまる場所:国内大手チェーンのFC店を千葉県内を中心に展開。カフェを「こころあたたまる」場所のインフラとしてその街の人々の一日を支えるインフラとして存在することをミッションとしております。 ②技をあたためる:コーヒーの専門家として競技会、品評会での審査員、カフェの開業やバリスタの育成等のコンサルティング事業を行い、コーヒー社会にたずさわる人がもう一歩前進できるためのお手伝いをいたします。また、船橋をコーヒーでこころあたたまる街にしたく、船橋コーヒーフェスティバルなどの企画も実施し地域をあたためる事業も行っております。 ③心をあたためる:すべての人の一日を支えるために来店されるお客様だけではなくその店も街や社会から応援され支えられる店でありたいと考えております。そのような思いから当社は介護保険利用の高齢者と有償ボランティア事業、カフェに特化した障害者のプレカフェ事業を行い、加齢や障害による「できない」を見える化し受け入れる職場づくりをいたします。できないこともあるけれども少しでもお店の「力になれる」この力が人手不足に悩む日本の飲食産業の助けになることを目標としております。

なぜやっているのか?

2011年3月12日。震災の翌日です。交通網は遮断され寒い中多くの方が帰宅難民として都内などから歩いて帰られた方も多いと思います。私たちはその中でもどんな時でもお客様にホッとしてほしい。そのような思いで来れるスタッフたちだけで早朝6時に店を開けたのです。その時店の外には開店を待つ長蛇の列ができており、開店を知らせると皆様から拍手が湧きおこったのです。多くの方から「店を開けてくれてありがとう」と言われました。中にはコーヒーカップを両手で持ちながら涙しているお客様もいました。夜中に歩いたり、避難所で過ごしたり不安な夜だったかもしれません。そんな時でも、いえ、そんな時だからこそ人はコーヒーを飲んで「あたたまりたい」のかもしれません。それが次への活力となり人々を支えることができるのであれば、私たちは街にあるコーヒーショップを人々を支えるインフラとして守らなければならない。そんな使命感で私たちはコーヒーショップを日々営んでおります。

どのようにやっているのか?

一人一人を受け入れ支える当社独自のサービス『DRIP』 駅前に店を長く構えて本当に多くのお客様に来ていただきました。そして多様なお客様が来店され、常連のお客様も年月と共に人生の変化があり齢も重ねて参りました。これからもお客さんのこころをあたためていきたいと考えたときに私たちは来店される高齢者や障害者の方の気持ちも考え受け入れられるようになりたいと考えました。そこで私たちの職場に迎え入れ、彼らの個性や得意なことを仕事にしてもらう。このような仕組みを二つのプロセスから実施しております。 ①地域のデイサービスセンターと連携し介護保険利用者と介護のサービス時間に来店いただき、店内の清掃から軽作業までを有償ボランティアとして行っております。 ②地元の就労支援施設、特別支援学校と連携し障害者のトライアル就労や職業体験を常に実施し、正規就労までのジョブトレーニングまで行います。 カフェの仕事は多岐にわたります。加齢や障害でできないことよりもできることをマッチさせることで皆さんのやりがいになることを目指します。個性に合わせて丁寧にそれを引き出していく。コーヒーの個性に合わせて抽出していくドリップ技術から発想が始まったサービスです。 そしてこの仕組みは今では社内からもお客様からの理解も得られ、そして私たちの接客にも活かされるようになりました。街の人々を受け入れ、共に生きることでそれが社会として当たり前になる。私たちが考える「こころをあたためる」ためのやり方です。

何を目指しているのか?

障害者プレカフェ事業について 2023年12月に株式会社ふくしねっと工房(千葉県船橋市)様と共に障害者がカフェで就労できるためのサービス「Symbiose(※さんびお:フランス語で共生の意)」を新たに始めます。まずは実カフェ店舗で半年から1年の間で就労移行支援サービスを行いながらスキルと接客を実践方式(前述の「DRIP」サービスをこちらでも適用)で習得いたします。そしてその後各地にあるカフェ店舗へ就労マッチングいたします。就労後はその職場に定着できるようにご本人と受け入れ先の店舗を両方から3年間支援し、より安定的な定着支援サービスも行います。サービス業、さらにはカフェ業務に特化した障害者就労移行支援、定着支援まで一気通貫したトータルサービス「DRIP」は日本初と言えると思います。私たちは千葉店を皮切りにSymbioseを全国のターミナル駅を中心にこのサービスを展開したいと考えております。なぜなら船橋だけではなく日本全国が「こころあたたまる社会」になることを私たちは誰よりも望んでいるからです。

今後事業成長していく上で繋がりたい分野

もし、私たちが全国に展開することができるようになった時、多くの事例、多くの困難が待ち受けていると思います。私たちはその経験をデータベースとしていろいろな業界、産業、そして医療機関や行政とつながり、障害者や高齢者と共に働くことに活用することができれば幸いです。そして、今後のテクノロジーやAIも活用してより接客や調理の補助になるような共同研究もしてまいりたいと考えております。そしていつか現在日本社会が抱える高齢化と人口減少は他の国にも訪れる課題です。私たちはこの仕組みを世界に輸出することも視野に入れております。